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海外ドラマを語らう「ハンドメイドテイルズ」編
舞台は、化学汚染が進んだ世界。世界全体が不妊問題に頭を痛めていた。
(https://dramanavi.net/news/2018/06/2829hulu.phpより引用)
子どもができない、生まれない、育たない。問題を打破すべく国(元、アメリカ合衆国)では、女性から地位を剥奪し、役割を作り、産む為だけに生きる侍女という、地位の高い家庭で妻の変わりに子どもを産む役割の女性を作った。侍女たちは、徹底的な教育を受け、完全な監視下の元、代理母の役割を果たす。どんな女性であっても女性という性のものは、仕事も子育てもすべて放棄させられて、色分けされて、それぞれの役割を果たす。主人公はそのバイオロジカルディスティニーの役割を担った、待女のオブフレッドである。
劇中では彼女の微妙なゆれの表情をおおきく映し出されることが多く、カメラワークはほとんどなく、演じている者の表情だけで、感情を読み取ることが多くなる。しかも感情をあらわにできない侍女の表情をだ。
そういう意味では派手なアクションドラマやヒーロードラマが好きな人には向いてないかもしれない。
だが、そのセンセーショナルな設定で全米で物議をかもしだしたと言うわれるだけあって、色々と考えさせられる深いドラマである。
主人公は、夫と子どもと幸せに暮らしていた、オブフレッド(本名はジェーン)、彼女たちは国境を越えて政府から逃げようとしていたところ、見つかり、夫を撃たれ娘をとりあげられて侍女にされた。
健康な子宮を持つ者は、みな侍女として、司令官のところに派遣される、その扱いは、動く子宮だ。本を読むことも、お菓子を食べることも制限され、行動はいつも二人一組。
今の時代、こんなに女性が社会に進出しているのは当たり前の時代で。
それぞれ女性として社会での地位や仕事があったにもかかわらず、それを捨てなければいけなくなったこと、それが徐々に変わっていく様子。そして少しづつ紐解かれる、キャラクターたちの過去。
静かにおそろしく、深い演技だけで見せていく様子は、なかなかのものである。
ドンパチはドッカーーンはどうも苦手だという方や、サスペンスがお好きな方にはお薦めのドラマです。少しづつひもとかれる関係者の過去や、状況の成り行きなど、回を重ねるごとに目が離せなくなるドラマです。
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